こんにちは。DHchangeライターのミホです。今回私たちDHchangeは、大学を卒業し開業医に就職した後、大学院進学を決めた梅澤さんにお話を伺ってきました。臨床で経験を積みながら大学院進学を決め、退職。その経緯や心境に迫りました。
歯科衛生士として働きながら研究を行う日々
ミホ:大学院に進学しようと思ったきっかけは?
梅澤さん:わたしは開業医で歯科衛生士として働きながら、研究を行っていました。その中で予防歯科が普及している国々の様子を知り、日本もそうなっていけば良いのにと思うようになったのがきっかけです。
ミホ:なるほど。予防歯科が普及している国々と日本の違いとは、例えばどんなことですか?
梅澤さん:患者ひとりひとりの歯科に対する意識はもちろん、日本と海外の歯科衛生士の教育・仕事環境・働き方にも違いは多くあります。研究を続けるにつれ、日本の働き方の問題が見えてきて、まずは歯科衛生士の教育環境を整えたいと思うようになりました。
ミホ:そうだったんですね。開業医でキャリアを積む中で大学院進学という道を選ぶのは、勇気がいりませんでしたか?
梅澤さん:たしかに収入や安定性といった面では不安がありました。しかしリスクを負ってでも、挑戦できるのは今しかないとも思いました。仕事など自分がやることに対して、常にやりがいを持って取り組みたいと考えていたため、思い切って大学院進学の道を選びました。
ミホ:東北大学の大学院はどうやって見つけたのですか?
梅澤さん:仕事や研究をしながら、自分が今度やりたいことをいろいろな人に話していました。その中で東北地方の先生と知り合い、声をかけてくださいました。
重視したのは「自分のやりたいことができるかどうか」
ミホ:歯科衛生士として臨床で働くのと大学院で研究。大きな違いは何だと考えていますか?
梅澤さん:大学院は自分の考えをそのまま反映できるため、やりたいことを思いっきりできることだと思います。自分のやりたいことが自由にできる環境・しやすい環境であるかをもっとも重視して選びました。
ミホ:なるほど。大学院進学を考える上で努力したことや身につけたスキルはありますか?
梅澤さん:データ処理やビジネスマナーなどの知識は全くなかったので、一から独学で学びました。それから海外の先生とやりとりがあるため、英語の勉強にも取り組みました。
ミホ:そうだったんですね。歯科衛生士としての経験は、大学院でも活かせると思いますか?
梅澤さん:歯科衛生士として臨床で感じたこと・経験したことがベースとなって研究を進めていくため活きると思います。
歯科への関わり方はさまざま。大切なのはやりがいを感じられるかどうか
ミホ:臨床歯科衛生士からの転職という道を選んで、良かったと思うことはありますか?予想でも構いません。
梅澤さん:自由に時間が使えるようになるため、今までは時間がなくできなかったことにも挑戦できそうです。
ミホ:ありがとうございます。では、歯科衛生士からの転職を考えている方に一言お願いします!
梅澤さん:患者や歯科への関わり方はひとつだけではなく、さまざまな角度から接することができます。 その中で自分が一番やりがいを持って取り組める形を見つけることは、難しいけど必要なことだと思います。勇気を出して チャレンジしてみてください。
歯科衛生士という資格を持ちながら、さらなる飛躍のために大学院進学という道を選んだ梅澤さん。自分の気持ちを見つめ直し、自分が本当にやりたいことを追求している梅澤さんから学ぶことは多いです。
臨床で働く「歯科衛生士」という仕事は引く手数多で、就職先に困ることはほとんどないでしょう。そんな状況でわざわざ別の道を選ぶのはとても勇気のいること。それはみんな同じです。しかしその一歩を踏み出せれば、その先には広い世界が広がっています。梅澤さん、本日は本当にありがとうございました!