歯科の知識を活かしながら、臨床ではできない経験ができる「歯科企業就職」

こんにちは。DHchangeライターのミホです。今回私たちDHchangeは、大学卒業後、歯科企業に勤務しているE.T.さん(以下Eさん)にお話を伺ってきました。多くの友人が臨床に出て歯科衛生士となっていく中で、企業就職を決めたEさん。実はEさんとわたしは同じ大学出身です。Eさんに臨床ではなく企業を選んだきっかけや企業での働き方、今後について伺いました。

お名前:Eさん(26)
現在のお仕事:歯科企業にて営業、マーケティング、歯科健診、セミナー業務
職歴:大学卒業後、歯科企業に就職。現在4年目。
目次

「子どもと関わる仕事がしたい」その思いで企業就職を選んだ

ミホ:臨床には出ず、企業に就職しようと決めたのはいつ頃でしたか?

Eさん:どこに就職しようか考え始めたころです。大学での実習など、臨床に出ること自体は嫌ではありませんでした。ただ企業の方が興味を引かれたので、企業を考えるようになりましたね

ミホ:企業に就職しようと思ったきっかけは?

Eさん:実際に企業就職した先輩が、就職の相談に乗ってくれる機会があって。その先輩の話を聞いて、企業に就職したいと思うようになりました。

区で行う事業であったり、お店やスーパーで営業を兼ねて歯磨き教室を行なったり、歯ブラシを配ったり。事業を通して子供と関わりたかったんですが・・・。現時点ではそれほど関われていません。

ミホ:そうなんですね。私たちの同期は、そのほとんどが大学卒業後に臨床へ出ていきましたよね。その中で企業就職という道を選ぶのは、不安を感じませんでしたか?

Eさん:特に感じませんでした。

ミホ:そうだったんですね。大学院以外に検討していた職場はありましたか?

Eさん保健所などの行政機関も検討していました。ただ募集が少なかったので企業就職を選びましたね。

Eさんの1日のスケジュール

歯科衛生士という資格を持ちながら歯科企業へ就職したEさんの、1日のスケジュールを伺いました。

Eさんの1日のスケジュール(例)
9:00  出社
11:30〜12:30 ランチ
12:30〜17:45 内勤、病院訪問

Eさん:内勤のときは、歯科健診の準備をしたり病院の営業アポイントを取ったりします。1つの歯科健診を実施するには、先方と日程や人数、時間・タイムスケジュールの調整や、必要器材の手配など準備は多くあります。

入社してから2年目の途中までは、歯科健診やセミナー、小学校・中学校での歯磨き教室がメインの仕事でした。その後は新規プロジェクト業務としてがん拠点病院を中心に、医療従事者へ自社製品を紹介したり、医療従事者や患者さん向け勉強会・セミナー事業を主に行なったりしています。

ミホ:そうなんですね。企業で働く中で、どんな時に喜び・やりがいを感じますか?

Eさん:喜びややりがいを感じるのは、勉強会やセミナーで分かりやすかったと言われたときや歯科健診の受診者・病院の先生に褒めていただいたときです

特にセミナーではお口と全身の関連やパタカラ体操、唾液腺マッサージなどを高齢者にお伝えしていますが、「今日来て良かった!家でやってみます」と行ってもらえた時は嬉しかったですね。

ミホ:なるほど。逆に企業で働く中で、大変だったり困ったりすることはありますか?

Eさん:歯科健診事業とプロジェクト業務という、2つの業務を並行して行なっていることに大変さを感じることはあります。

ミホ:そうなんですね。歯科衛生士の実習経験はいまの仕事に活きていますか?

Eさん:事業を行う上で歯科知識は必須なので、大学時代の授業や実習経験は役に立っていると思います

さまざまな人と関わり、幅広い経験ができる企業就職

※写真はイメージです

ミホ:企業就職という道を選んで良かったと思うことはありますか?

Eさん:やはりさまざまな人と関わりながら仕事を行うため、歯科衛生士としてだけでなく幅広い業務を通じて自分も成長させられることです

ミホ:今後やりたいことや、5年後のプランなどはありますか?

Eさん:今はどちらかというと高齢者に関わっているため、今後は妊婦さん妊婦さんにも関わりを持ち、ママと子どもの口腔管理に貢献できたらと思っています。

ミホ:ありがとうございます。では、歯科衛生士からの転職を考えている方、特に企業就職を考えている方に一言お願いします!

Eさん:企業にいると、臨床だけでなく研究や営業、マーケティングなどいろいろなプロジェクト・事業に関わることができ、さまざまな経験ができます。自分の中でやりたいことや将来のビジョン、目標がある人には特に企業がおすすめです

悩んだり不安に思ったりすることもあると思いますが、周りの人に相談しながら自分のやりたいことをイメージして洗濯してみてください。 一歩踏み出すのは勇気がいることですが、意志あるところに道は開ける!です。自分の気持ちを大切に、道を切り開いていきましょう!みなさんの輝ける場所、明るい未来が実現するよう応援しています。

臨床で働く「歯科衛生士」という仕事は引く手数多で、就職先に困ることはほとんどないでしょう。そんな状況でわざわざ別の道を選ぶのはとても勇気のいること。それはみんな同じです。しかしその一歩を踏み出せれば、臨床では学べなかった視点、できなかった経験ができます。Eさん、本日は本当にありがとうございました!

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