「やりたい事はやればいい」行動力とチャレンジ精神が転職のきっかけ

もちろん勇気はいりましたね。

歯科衛生士としての仕事はとても楽しくて、やりがいも感じていました。

ただ長い間同じ歯科医院に勤める中で、得意げになっていたり、態度が大きくなっていく自分に気づき、このまま同じ歯科医院にいては『井の中の蛙』状態になってしまうと思ったんです。

それと同時に、「今しか色んなことにチャレンジできない」「20代のうちに色んなことを経験しておきたい」という思いもありました。

インターネットで「歯科衛生士　転職」と検索して、すぐに転職サイトに登録しました。

当時久しぶりに会った友人が、歯科衛生士から一般企業へ転職していて。その話を聞いて、歯科医院だけでなく、企業で働くという選択肢もあるんだなぁと思ったんです。その話を聞いて、その日のうちに転職サイトに登録しました（笑）

やはり自分は歯科衛生士としての経験しかないので、歯科衛生士としての経験を活かせる会社を探しました。マウスピース矯正に使うアライナーのメーカーであったり、歯科医院のコンサル会社であったり。

私が実際に選んだのは、歯科医院のweb予約システムを運用する会社でした。

いえ、全くありませんでした。

やはり歯科医院という小さな社会からの転職だったので、会社の雰囲気を重視していました。その会社は社長と社員や、社員同士のつながり・距離感が近く、なじみやすいと思ったので選びました。

縦のつながりや組織的なものなど、「会社らしい会社」で学べることも多いとは思いました。それらは歯科医院ではなかなか学べないことだと思うので。ただやはりなじめるかも不安だったので、雰囲気の良かった会社を選びましたね。

歯科医院のweb予約システムの、カスタマーサポートを行なっていました。新しいシステムの使用方法を利用者に教えたり、問い合わせに対応したり。システムの開発から営業、サポートまで全て行なっている会社でしたね。

実際に歯科医院に勤務していた身なので、治療内容やその予約、歯科医院内の事情もよくわかりました。そういった点では歯科衛生士としての経験を活かすことができましたね。

やはり歯科医院のスタッフとしての経験があったり、実際に歯科医院で働いたりする社員が多かったです。

やはり自分がサポートすることで、お客さんの悩みや起きていたトラブルが解決した時にやりがいを感じました。

相手（お客さん）が歯科医院なので、抱えている事情や現状が特殊で。話を理解してもらえなかったり、上手く伝わらなかったりすることが多く、大変でしたね。

やはりwebやパソコンに関する知識・スキルがつきました。この会社に就職するまではパソコンやエクセルの知識がほとんどなかったので、自分でパソコン教室に通いました（笑）

1年間です。1年間ですぐに歯科衛生士として戻ってきました（笑）

会社での仕事は、歯科衛生士と違ってデスクワークが中心でした。それを毎日こなしているうちに、歯科衛生士として働いていた日々が懐かしく思えてきたんですよね。

座ってこつこつ仕事をするよりは、歯科衛生士のように動き回ったり、患者さんとお話したりする方が自分らしくいられるな、と気づいたんです。

いえ、1年間は頑張ってみようと思い辞めませんでした。結果、1年経っても気持ちは変わらなかったので、会社を辞めて歯科衛生士として復帰しました。

あの患者さんは今どうしてるかなとか、あの患者さんに対してまだできることがあったなとか、自分の中に歯科衛生士としての後悔もあったんだと思います。

やはり間に転職を挟んだことで、歯科衛生士という仕事に対する考え方やモチベーションが変わりました。それから社会人7年目にしてなじみのない業界に入り、0から学び直した経験は、自分を見直すきっかけにもなりましたね。

何歳になってもまだまだ学び足りないし、学び直すこともできる。これは歯科業界においても言えることだと思います。転職を考えているスタッフの気持ちもよくわかりますし、他人への理解にもつながりました。

大好きな歯科衛生士という仕事を、5年後も10年後も絶対続けます！たくさん学んで努力して、歯科医師や患者さんからも尊敬される歯科衛生士になりたいです。

やりたいことがあったらやればいい！迷っているうちに時間だけが過ぎていきます。悩んでいるだけで行動しなければ何も変わりません。

歯科衛生士という資格（免許）は更新もないし、1回取ればいつでも戻ってくることができます。何も失うものはありません。私のように、転職した後また歯科衛生士になることだってできますよ。