【元歯科衛生士が解説】試用期間中に辞める退職理由 3選

自分に合わない歯科医院というのは、働いてみてすぐにわかるものです。

「面談では印象が良かった院長が暴言を吐く(怒鳴られる)」
「”残業はない”と聞いていたのに、サービス残業」
「わからない業務をいきなり押し付けられた」

このようなクリニックに当たってしまうと毎日歯科医院に行くのが本当に辛いですよね。

この記事を見ていただいてるということは
今いる歯科医院失敗したなー感じていても、辞めたいと言えないのではないでしょうか?
私も歯科衛生士として、試用期間中に辞めた経験があります。

この記事では、試用期間中に辞めたい場合はどのような辞め方があるのか、正社員でもパートでも使える退職理由を考えました。
最後まで読んで頂ければ、自分に合わない歯科医院から辞められることができるようになりますよ。

辞めたくて辛い歯科衛生士さんの心が少しでも軽くなりますように!

目次

試用期間中に辞めたくなる理由ランキング

第1位 院長先生と合わない

第2位 雇用条件が伝えられてたものと違う

第3位 自分の思っていた職場環境ではなかった

これは私が歯科衛生士仲間にリサーチした結果です。

もし今あなたが辞めたいと思っているなら、なぜ自分が試用期間中に辞めたくなったのかをしっかり理解することで、いざ退職を伝えるときの効果が高まります。
辞めたくなる理由ランキング1位〜3位の当てはまる項目を読み、しっかり頭に入れておいてください。

「早く退職事例が知りたい」という人は流し読みでも構いません! ちょっと目を通すだけでも辞めたくて悩んでいるのは自分だけではないということがわかります。

 院長先生と合わない

・院長先生の機嫌が悪いと、患者さんの前でも怒鳴られる
・「バカ」「アホ」「使えない」などの暴言を日常的に使ってくる
・院長先生と既存スタッフの仲が悪く、常にピリピリしてる
・治療計画がめちゃくちゃで患者さんが可哀想。ついていけない

などがあげられました。

院長先生というのは、あなたにとって信頼でき、サポートをしたくなる存在でなければなりません。今勤めているクリニックの院長先生を思い出してみていかがでしょうか?

条件が伝えられてたものと違う

・残業がないのが魅力だと思ってきたのに毎日サービス残業がある
・お昼休みが契約書よりも30分以上短い
・先輩歯科衛生士が色々教えてくれると聞いていたのに私が入ったら辞めた

私も面談の時に聞いていた条件と働いてみた環境が違ったため、退職しました。
特にサービス残業は、条件と違うことを伝えると「やる気がない」と思われてしまいそうで言えないですよね。
また、自分が試用期間中に先輩が早々に辞めてしまう職場というのは危険信号です。
教育体制が整っていない場合が多く、今はまだ余裕があっても、今後たくさんの業務が全てあなたに降りかかってきます。

ポジティブに「先輩が辞めたから自分の好きなことができるー♪」と考えられたらいいのかもしれませんが・・・なかなかそうは考えられないですよね。

自分の思っていた職場環境ではなかった

・予防に集中して仕事をしようとおもったのに実際はアシストばかりだった
・グローブの使い回しは当たり前。とにかく不潔。
・ゆっくりな職場で働きたかったのにアポがぎっしりで毎日忙しい

第3位の「自分の思っていた職場環境ではなかった」については院内見学を複数回行かせてもらうと気が付くことが多いですね。
今回の反省を生かして次に就職活動を行う歯科医院さんではじっくり院内見学をしていきましょう。

辞める時の言い方決定版!退職理由 3選

ここでは正社員でもパートでも使える退職の言い方を集めました。
試用期間が過ぎても使える退職理由なので今後もぜひ活用してください。
試用期間中に辞めたいと思いつつ良い言い方が思いつかない→試用期間を満了しても我慢して働いている・・・そんなことにならないように自分に合った退職の理由を見つけて、言い方を考えてみましょう。

退職事例 3選

例1 体調不良で仕事を続けるのが困難になったため退職をしたい
例2 家族の介護・転勤などがあり、続けられなくなった
例3 業務内容のレベルが高すぎたので辞めたい

例1 体調不良

「このところ体調不良が続いており、今の業務を続けるのが難しくなりました。
〇〇科に通院して現在も服薬をしながら通勤をしています。
退職してゆっくり体調を整えたいため、◯月◯日をもって、退職をさせていただきたいです。
試用期間中に辞めることになってしまい、申し訳ありません。」

症状や病名を聞かれることもあるかと思いますので答える範囲と答えない範囲を決めておいてください。
また、職場の環境が原因であっても「原因はわからない」の一点張りでいき、円満に退社することを目指しましょう。
ポイントは「いつまでに辞めたい」かを明確に伝えること!!

例2 家族の介護

「これまで祖父母の介護を母が一人でしていたのですが、母も体調が優れない日が多くなってきて、私が実家に帰り母をサポートしたいとおもっています。
◯月頃には引っ越しをしたいと思っています。試用期間中に退職をさせていただきたいと考えています」

家庭の事情ということで、踏み入って聞いてきたり無理矢理引き留めたりする院長先生は少ないです。「家族が私のサポートを待っている」というフレーズは大切ですので、しっかり丁寧に説明をしましょう。

あらかじめ決まっている「結婚」や「出産」を理由にする場合はあまり好印象を残しません。
結婚や出産は引き留められることも多いので伝える際には要注意です。
結婚や出産に伴う引っ越しでしたらスムーズに退職ができますね。

例3自分には業務内容のレベルが高すぎた

「私が歯科医院に入る時に想定していた業務よりも難易度が高く、私には務まらないと考えました。
試用期間中だから慣れない部分もあり、自分なりに一生懸命学んできましたが先生の理想とするレベルまでいけないと思っています。
辞めるなら早くお伝えしようと思いご相談させていただきました。」

業務レベルが高すぎたと伝える場合だと、「もう少し頑張れ!」「丁寧に教えてあげる」など引き留められる可能性があります。
引き留められて渋々、試用期間満了になるとますます辞めにくくなります。
体調を崩す前に退職をした方がよいでしょう。

絶対NGな退職理由「ありのままに不満をぶちまけること」

クリニックへの不満や院長の人格を否定する言い方はトラブルになる可能性もあるため、絶対に避けましょう。

ネット上の退職関係の記事では、「辞めたい場合はありのままを伝えましょう」と書いてあることが多いですが、個人経営の歯医者さんには逆効果です。
歯科業界はとても狭いので(特に地方では)辞める時に一度トラブルになると噂が広まり、近隣の歯科医院で採用してもらえないというケースもあります。

今まで我慢していた分スッキリして辞めたいと思う人は多いですが言い争いになると
退職が長引くこともあるのでお気をつけください。

いつ言う?気まずくならないのは”金曜日のお昼休み”

辞めるための理由も決まった!退職希望時期も決まった!

あとは院長先生に言うだけ!
でもいつも忙しそうだから、退職を言うタイミングがわからない。
急に辞めたいと伝えたら怒鳴られそうで言えない・・・タイミングを間違えるとせっかく考えた退職理由も水の泡。
辞めることを効果的に伝えるためにこの章をしっかり勉強して実践に生かしましょう。

金曜のお昼休みが効果的って知っていましたか?

休診日前日のお昼休みが実は一番効果的。

お昼休みは時間が区切られているので、話が長引くこともありません。
また次の日が休診日なので先生が一度冷静になり考えてもらうことができます。

辞めたいと伝える側もお昼休み後の午後だけ頑張ればお休み。気まずい空気から開放されますね。

 診療後に伝えるのはどうなの?


少しでも気まずい雰囲気から逃れたくて、診療後に辞めたいと言ってみようと思う人もいるかもしれません。
実は診療後は退職を伝えるのにおすすめではありません。

診療後は疲れてイライラして、退職の話をしっかり聞ける体制ではないんです。
みなさんも診療後は疲れていると、上手に辞める理由を言えない可能性がありますよね。

「今疲れているんだから辞める話なんてしないでよ!」と言われることもあります。
休診日が日曜・木曜の場合は、土曜日のお昼休みが一番良いタイミングでしょう。

勇気が出ない場合は退職代行を使おう

先生が怖くて辞めたいなんて言えない、何回退職を伝えても退職日が決まらない。 そんなときは「」サービスを使うという手段もあります。

あなたの代わりに、歯科医院に辞める旨を伝えてくれ、退職日の交渉や手続きを行なってくれるサービスです。

退職代行を使った人の経験談

私の知っている歯科衛生士さんでもサービスを使った経験がある方がいます。

Aさんの場合

「院長先生に何度も辞めたいと伝えたけど、次の歯科衛生士が決まったら辞めてもいいとい言われてしまい、半年経ち辛い思いをしました。
ストレスで円形脱毛症にもなってしまい、もう続けられないと思っていた時に退職代行を頼みました。
頼んでから二週間で辞めることができたんです。早く使えば良かったと思っています。
先生から最後に長文のLINEが届いたんですが、さっと目を通して消しました。」

Bさんの場合

「試用期間満了したタイミングで辞めたいと思ったけど、自分ではどうしても言えない状況でした・・・退職した先輩もすごい揉めていたみたいです。
もう給料もいらないから、一刻も早くこの歯科医院から辞めたいと思い、依頼をしてみました。先生には辛い思いをさせてしまったかもしれないけど、給与の交渉もしてくれて最終出勤月まで給料をもらえたので良かったです。

2018年あたりから一般の企業でも使われるようになったサービス。歯科業界でも徐々に使う人が増えてきているようですね。

とはいえ、歯科業界は思っているよりも狭いです。スタディグループや歯科医師会・大学関係で先生たちは繋がっています。

AさんもBさんも他業種に転職したため、退職代行を使っても次の就職先に支障はありませんでしたが
もし、あなたがまた歯科衛生士として近隣の歯科医院で働こうと考えている場合は、自分で退職を伝えるのが一番です。

まとめ

今回は、歯科衛生士が試用期間中に辞めたくなる理由についてまとめてみました。
試用期間中に退職を検討する人はかなり多いと思います。

辞めたい理由を自分の中で整理し、伝え方を事前に練習しておくことで効果は高まります。
伝えるタイミングにもコツがあるので記事を読み返して復習してみてくださいね。


歯科衛生士であるあなたが「この歯科医院には私の労働力を提供したくない」と思うなら辞めるべきです。必ずあなたに合う職場は見つかります。
そして、退職する職場に合う歯科衛生士もすぐ見つかるので、退職後のクリニックのことは気にしなくて良いです。


どうしても勇気のでない方は退職代行についても検討してみてください。退職代行のメリットやデメリットについては別の記事でお伝えしていきます。
是非チェックしてみて下さい!

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